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アーキテクチャースタジアム

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外壁の出隅(エッジ)の処理

外壁をサイディングなどのパネルで納めるとき、
その出隅(エッジ)の処理にこだわります。


機能的には、強度・防水・劣化耐久性、
意匠的にはシャープさ、コストはもちろん抑える。

そんなことを考え、建物のトータルコストも踏まえながらの選定となります。
外壁メーカーが標準品としている「同質出隅パネル」は外壁同様の性能を確保できるものの、その部分の目地だけ外壁目地の中で間隔や方向が変則的になり、シャープでシンプルな壁面構成を求める側からすると、採用したくない建材です。
目地は一方向の動きのクッションなので、コーナーで外壁パネルを突き合わせる納まりも機能面から採用は避けたいところ。(意匠的にはもっともシンプルですが・・)

そこで、現状は外壁とは異種要素で見付寸法の小さい部材「差込出隅 」という鋼製役物が設計要求のバランスがとれた部材です。
壁面の色と合わせれば、シンプルでシャープなコーナーを作れます。
コストも「同質出隅」に比べれば1割程度なのでおススメですね!

設計も実施設計の段階になると、物と物との組み合わせ、構成をシンプルにしながら いかに求める空間に近づけて行くか のスタディの繰り返しですが、物に即応した一番のめり込む設計段階です。この段階の図面が施工時の設計意図の伝達手段となるだけに、意図や主張が明快な内容とすることが肝要ですね!

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by poi-arch | 2010-02-27 10:30 | おすすめ建材
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